【詳細版】外資系企業勤務の正体って?~個性編~
さて、第3弾です。
今回は、個性的な人が多いと思われている外資系のイメージについて
個性的な人が多いという外資系のイメージについて
かくいうそこのお前も勤続年数が上がるほどに個性的と言われるケースが増えてきました。
一つ思うのは、日系企業にいる人よりも自分自身をストレートに出すことを厭わない人が多いので、それだけ個性が際立ちやすいのではと思ったりします。
正直、新卒入社して以来、今の企業以外での勤務経験がないため、詳細な比較は難しいですが、個性的という意味では
以下の特徴を持つ方が日本の労働者市場の傾向上、外資系企業に集まって来やすいと推測できます。
- 日本企業で常識とされる考え方・振舞い方になじめない人
- キャリア志向や性格上、競争が大好きまたは早期の昇進・年収増を望む人
- 人と違うことを気にせず、自分のことは自分で決めたい人
他にも非常に限定的なものセンシティブな話題、明確に傾向がある確証がないものもありますが、割愛します。
ちなみにそこのお前ははっきり1に属することを就活時に実感したので、外資系企業を選択しました。
正直な話、新卒であれば時間をかければそこのお前も変わって日本企業に適した人材に矯正されたはずとは思いますが、そこのお前と同世代(昭和ラスト数年+平成一桁前半生まれ)の多くの人が1にまつわる違和感や抵抗感って多かれ少なかれ持つと思うんですよね。
もしかしたら他の世代も普通に持つものなのかもしれませんが、「そういうもんだよね」って納得するか、異なる選択肢を選ぶか考えた時に「そういうもんだよね」では抑えきれない抵抗感が就活をすればするほど大きくなったので、外資系企業を選びました。
さて、上記3点を順に説明します。
・日本企業で常識とされる考え方・振舞い方になじめない人
まずは、そもそも日本人でなかったり、海外生活が長い方だったりすると日本の常識の外にいる人が多く、自分の長所を生かす意味でも外資系企業勤務を選びます。
そこのお前は純ジャパですが、そこのお前が人生の中で関わってきた様々な企業の範囲で考えますと、大手企業であればあるほど文化的にも組織的にも非常に成熟した状態にある企業が多いと思います。
逆に比較的新しく創業した企業や小規模のベンチャー企業なんかはもっと自由度が高く・個人の力量に依存する部分も多くあるので、すべてがすべて上記の状態ではありません。
実際のところ、そこのお前が日本企業を就職先として選ぶにあたって抵抗を感じたのは以下の内容です。
(結構、大手企業とその関連会社に偏っているかもしれませんが。。。)
1、体育会系的組織構造
2、年功序列および実質的終身雇用とその引き換えとしての滅私奉公の匂い
3、各種の日本または社内特有の伝統や目的のない暗黙のルール
4、本音と建て前を使いこなすスキル
これを就活する前から強く感じていたのですが、「社内接待」や「社内政治」、「伝統」という名の儀式的な「社内活動」。
先輩や上司は絶対という年齢と職位にまたがる私生活にも影響を及ぼす絶対的な上下関係。
これらを通して、個人の持つ個性や色を落として、会社色に染め上げていく作業が行われるような気がして、そこのお前は耐えきる自信がないと就活の時点で判断しました。
少しキャリアを積んでみて、他の同期や友人に実態を聞いてみるとこの1~3については若い世代はほとんどが違和感を持っているものの、やめると言い出すことができる環境がないことから結局だれも止められないという状態であるという話はよく聞きます。
それに加えて、4は同じ日本語をしゃべっているはずなのに、どうしてこうも受け取り方と伝え方を吟味しなければならないのか理解に苦しみます。
巧みに本音を言わせない仕組みが整うことで組織としての一貫性や同質性を保つ機能も果たしますが、それ以上に何を意図しているのかを考えることにひたすら気を使って脳のリソースをくいつぶすこと大切なことに割く量が減るわけです。
そこのお前は特にこれが苦手でそういった独特の作法や空気を敏感に感じ取ったり、狂いなく実践するのが苦手です。
飲み会の作法・メールの作法・資料の作法・作法作法作法作法・・・
これは全員がほとんど同じ境遇・教育体系・世界で生きた時に醸成されるシンクロ率の高さがなせる芸当ですが、同時に排他的になってしまうという側面を持ちます。
慣れれば大丈夫とか気が付いたらできるようになっているといわれますが、それに費やす時間がもったいないと思ってしまったそこのお前はストレートに伝えることをよしとする文化を持つ外資系企業の方が安心できると思いました。
現在の会社では飲み会の作法もありませんし、業務中の暗黙のルールも社内ではほぼありません。
会社としても社外とも極力そういうことはないように努めています。
・キャリア志向や性格上、競争が大好きまたは早期の昇進・年収増を望む人
特に金融・コンサルタント・不動産系で顕著なものですが、個人の実績に応じたインセンティブや優秀な個人に対する積極的な昇給および優遇は日本企業よりもダイナミックです。
すごいところでは年収が1億円に届くようなケースもあります。
そうでなくとも、中途採用の方であれば、給料交渉で同じ中途入社でも大きく年収に差が出ますし、会社の中に所属しても自ら会社との駆け引きを通して年収や職位の向上を勝ち取ることもできます。
これについてはもはや会社と個人の化かしあいといっても過言ではありません。転職や他部署異動というカードをちらつかせて上司や会社をビビらせてみたり、仕事の範囲の多寡を巡って給料金額の綱引きをしたり、様々な駆け引きを行うケースがあります。
ただし、その逆もしかりで、評価が悪い場合は降格や給料金額の減額をちらつかせられる(時には容赦なく実行される)場合もあります。
(※しかし、労働者であるうちは最低限の日本国内法のセーフティネットに守られ、首などはありません。)
ですが、そういった形で実績を出した場合により多くが配分されるシステムは自分に自信があって、野心・バイタリティ・実力が揃う人には有利な条件になります。
稼げるうちに稼ぎたいという人や競争に勝ち、結果を出し続ける人生に大きな満足を覚える人は積極的に外資系企業を選んでいきます。
日系企業の手堅く安定的にいい時も悪い時も生活を保障してくれる体系よりも、アスリートのように自分の市場価値が高いうちにできるだけ高く売ることができます。
この点、成績が悪くなったら企業を出されることをリスクととらえる方もいますが、激しい競争で結果に対してこだわる働き方をするタイプの人間はたとえその企業でダメでもその競争環境で切磋琢磨した事実をもって、引く手あまたな人材になるので、案外そのあと困る人は少ないです。
(※ただし、年齢が上がるにつれ、転職が難しくなるというのは外資系でも、ある程度ありますし、特定の非常にニッチな専門職である場合、つぶしが利かない場合があり得ます。)
そして、企業内でも多くのプロアスリートでも若く駆け出しの時よりも一度大きく価値を上げてから落ち目になってもまだ高い給料をもらっているように経験や実績が付くことで一度上がった後は年収が落ちにくい傾向は同じようにありますので、急に収入がガクンと下がるといったことはあえて選択しない限り、回避しやすい状況が続きます。
また、途中で日系企業に転職した場合、そこで結局は日系企業のルートに乗り換えることはできますので、致命的なリスクになるとは考えにくいです。
そういったことを合理的に考えて外資系企業を選ぶのがこの②の属性の人です。
・人と違うことを気にせず、自分のことは自分で決めたい人
すでに上でも述べましたが、外資系企業に勤める人はより自分自身のことは自分自身で決めることを常に意識するようになります。
数年先の仕事やもっと先の自分像を会社に依存せずに決めていきます。
会社もそれを奨励していますし、外国人も含めた様々な人間が働くという状況に対応できるように、あえて個人を会社の型にはめず、会社の中での絶対的な出世コースやこの通りやれば将来が約束されるといった有利なコースやモデルもあまりありません。
(ただし、海外本国ないしは役員レベルのポジションは別です。その場合は特殊なコネや社内政治を必要とする場合があります。)
一般的に働く上においては自らの異動も自ら希望に従って構築することができます。気に入らない異動命令も状況次第ではNoということができます。そのため、本当にやりたいことに対してより直接的で主体的なアプローチをすることができます。
つまり、外資系企業では自分を中心とした社会での活躍を目指す人にとっては自分自身のオリジナリティを高め、会社に依存することなく人生を構築することができるようになるため、会社の使い方によっては非常に充実したキャリアを構築することができます。
実際、学閥やその他経歴による社内の偏りも少なく、人材の流動も激しいため、いちいち他人と足並みを合わせたり、会社に従わせようとさせる勢力はなく、もしそういったことをあてにすると恐ろしく振り回される結果になりかねません。
まぁ、考えてみれば海外の人から見て日本の大学のどこがすごいなんてほとんどわかりゃしないので学歴の中で見られるのは何を専攻したか?程度です。
なので、よりゼロベースな状態で取り扱ってくれるという特徴のため、オリジナリティを重視する人にはとてもフィットした環境だといえます。
さて、以上のような点に当てはまる方は外資系企業という選択肢を考えてみると、自身の快適な人生に貢献できるかもしれません。
そこのお前も外資系企業に入ってよかったと思っているタイプで、目立たないように埋没することを意識した学生時代から、自分は自分、人は人と考えることができるようになり、人生がとても楽になりました。
すこしでも刺激になれば幸いです。
第4弾
またね~