そこのお前の外資系勤務と与太話ブログ

凡人が行く外資系企業勤務やキャリアの与太話や裏話。緩いのと辛いのまぜまぜ。人見知りやビビりだって人生案外イケるじゃんって思ってもらうための与太話。毎週月曜・水曜・土曜日更新予定

【海外赴任】もう一周欧州生活を繰り返すとしたらどうしたか?その2【人生】

さて、続きです。

 

もう一度欧州赴任をループできたとしたら?

前回の、なぜ違いにアジャストできなかったかという点についての続きです。

ここからはどのような行動をとればよかったか?という点を突き詰めていきます。

 

1周目で不足だった点。

 

具体的な話は企業秘密もあるのでここでは書けませんが、特に日本で出来ているのと同等レベルで何かをするのであれば下記の点がこれまでに比べてできていなかったと言えます。

  1. 断られるのを恐れずに積極的に何かを発し続ける
  2. トップダウンの組織構造を理解する
  3. わからない場合は食い下がる

これを考えてみた時に気が付きました。

 

sokono-omae.hatenablog.com

 

なんと並べてみると新人研修で教わるような内容ばかり。

 

結局、新人の頃に教わったことが100%できていたとはいいがたい内容だったように思います。

 

これって結構痛いことだと思いませんか?

 

同時に、これが100%できなかったことでいろいろ後悔が残りました。

その後悔はどこから来たかというと、結局はビビる心が全てをダメにしました。

 

sokono-omae.hatenablog.com

 

 

何周するとしても「怖がらない心を持つ」これに尽きる

 

ある程度環境が安定してくると失敗を恐れたものですが、見知らぬ環境で失敗を恐れても失うものもなければ得るものもありません。

 

ビビって中途半端に行くと何も得られないままで、うまくコミュニケーションが取れないもどかしさを抱えることになる。

逆にそのもどかしさが枷になって何もできないということが起こりうる。

 

じゃあ、なぜ怖がったか

 

やっぱり嫌われるのが嫌だったし、最初に拒否されてしまうとそのままずーっと行ってしまうんじゃないかと思ってしまったわけです。

 

年を重ねてある程度経験や知識を積んでできるようになったことは増えました、

ですが、新人の時に強く意識させられたことが完全には徹底できていませんでした。

 

これってそこのお前だけが特別にできていないことじゃないと思うんです。

 

多くの大人も完璧にできているとはいいがたい

 

そのくせ若手の時だけやたらと報連相とか礼儀とかをひたすらに叩き込まれてできないとすぐに怒られていたわけです。

年上の人は何も言われないのは不公平だと思っていたりしたわけですが、むしろ気が付かなくなるわけです。

 

そんな基本が徹底できていなかった自分は新人に対して胸を張れる社員じゃないということです。

逆に言えば新人でもそれができていたら大化けする可能性があるし、自分を信じていいのです。

 

やはり新しい環境で全く新しい人と異なる言語で仕事をするということはいろいろなことを思い出させてくれました。

 

ちゃんと見本になれる人であるべきだと思いました。

 

これからはいつまでも若手のような気持ちを脱してきちんと甘えを排除していかねばなりません。

それにただただ傲慢でいけ好かない年上にならないためにも質実剛健でなければなりません。

 

管理職として、誰かをコーチング・ティーチングする立場としてはこのことを忘れてはいけないと改めて認識しました。

 

なぜビビるかの掘り下げ

 

なぜなぜ分析のさらに奥の第3階層について掘り下げてみます。

 

ビビる理由って簡単です。

上記にも書いた通り、

変な人だと思われたらどうしよう

とか

恥ずかしい想いをしたらどうしよう。

とか

ネガティブな印象を与えたくないという気持ちが強かったわけです。

 

拒否されるのが怖くて積極的にコミュニケーションをとれなかった

とか

誰が何を把握しているのかがわからなくてうまく連携を測れない

 

こう言う部分っていったんわかってしまえばなんてことないですよね?

そういうのが抵抗なくできる人にとっては何が難しいのかわからないかもしれません。

 

そこのお前のような超絶人見知りにとっては非常に難しい

 

それがちゃんとできるようになるまでに時間がかかるのはなぜだろう。

 

実はこれ、効果的な第一印象の植え付け方を知らないからこそ起こるんじゃないかと思っています。

やり方を知らないのと同時に自分自身に自信もないわけですが、その弱い部分が最も極端に出るのが海外という環境だったわけです。

 

海外に限らず、日本でもそこのお前は初対面という現象に強い苦手意識を持っています。

初対面から踏み込んでいくことが得意ではありません。

 

一から人間関係を築いていく状況に置かれたならビビってはいけない。

そうわかっているのですが、改めてまだまだ未熟であることを思い知らされました。

 

ビビりで損したことを痛感した1年だった。

まぁ、この結論にたどり着くまでにいろいろと理屈をこねくり回してみたわけですが、非常に簡単です。

 

ただ、ビビっていたことで損した 

ということです。

 

sokono-omae.hatenablog.com

 

そこのお前、やっぱり開拓者には向いていません。

 

人間関係に関してはとてもへたくそなのです。

まぁその弱点による悪影響をもろにかぶったことをいい加減反省し、改善しなければなりません。

 

もちろん慎重にやった結果、いい人だとは思ってもらえます。

すごく優しい人だと思われますし、日本人の海外における評判に恥じない穏やかさと控えめさをよく思ってもらえます。

 

人格として悪い評判は特にありませんでした。

ただ、結果が出たか?という意味では非常に難点のある内容になりました。

 

 

sokono-omae.hatenablog.com

 

いい人であり続けることは必ずしも結果をもたらさないわけです。

特に、短期間で信頼と結果を同時に作り上げるということは土台難しいわけです。

 

もちろん悪く思われないというのはいいことではあるのですが、同時にものすごく魅力的にはなりにくいわけです。

 

自分自身もその自覚はある訳です。

もっとアグレッシブで魅力的な人間であれたらと思うわけです。

 

更に、最後に振り返って真っ先に頭に浮かんでくるのは、消極的な失敗だったりします。

 

もっとこうすればよかったとかなんでこれができなかったんだろうとか。

積極的に失敗したというよりも本当はできたのにビビってできなかったとか、遠慮して機会を逸したというようなことでした。

 

次の機会はあれど、今回でもできたはずなのにできなかったというのは自分自身の心に深く突き刺さります。

 

そして、自分の脳は本当に便利なものです。

 

こんな嫌な瞬間も、時間と共に自責の心を紛らわす防衛機制が上手く理屈をつけてくれます。

あるいは無意識の領域に追いやったりして考えないようにコントロールしてくれちゃうのです。

 

失敗を考えなくて済む環境にいれば勝手に新しい情報に押し流されて忘却の彼方に消えます。

それに、今まで人生が大失敗したと思っているわけでもないのでそのまま何となく現状維持をさせるように脳がコントロールしてくるわけです。

 

sokono-omae.hatenablog.com

 

何となくでまた忘れて緩やかに同じことを繰り返すわけにはいかない

 

繰り返して同じ失敗をしないためにも改めて自分に対して強く意識させねばなりません。

 

もう子供ではないことを。昔のように弱弱しい自分ではないことを。

 

もう一度欧州生活を繰り返すとしたら、今よりもっと何か周りに刺激を与えて場を動かすことに努めます。

 

 

安全圏になるまで動かないというやり口をやめます。

 

 

様子見しかしない戦い方をやめます。

 

外資系企業というフィールドで戦うことを選んだのであれば求められる行動を再現できるように成長の足を止めないようにします。

 

たぶんそれは欧州じゃなくても日本に帰ってからも時として必要とされる考え方だから。

 

そして、来るべきチャンスを再び虎視眈々と伺い、モノにするためには日本に戻って忘れるわけにはいきません。

 

人見知りでビビりな人間がそれを克服できる日が来るようにまだまだ長い人生歩みを止めぬようこの欧州生活を深くとどめます。