【海外赴任】過度な期待は禁物!海外生活!って話【人生】
憧れの海外赴任・海外生活はいつしか日常へ
海外赴任・海外生活
夢を抱く人にとっては憧れの一つかもしれません。
そんな海外赴任に強いあこがれと魅力を抱く人に読んでほしい話。
海外赴任・海外生活の魅力はどこから来るか。
みんなができるとは限らないちょっと特権的なものだからでしょうか。
日本の今の環境に満足していないからでしょうか。
「ここではないどこか」に自分の理想を投影しているからでしょうか
それとも何か強い目的や意味が特定の土地にあるからでしょうか。
日本の生活が嫌な人や海外に夢を抱く人はより強く感じることもあるかもしれません。
逆に、海外生活に興味が湧かない人はからきし湧きません。
興味のない人もいますし、積極的に外国が嫌いという人もいます。
ですが、憧れる人は強く憧れるものです。
そこのお前も海外生活にはいろいろと期待してしまっていました。
海外赴任への向こう見ずな期待は毒にもなりうる
非常に耳が痛い話ですが、海外赴任に過度な期待は禁物です。
外国に行くこと自体が無条件に自分の人生をときめかせてくれると思ったら大間違いです。
絶対間違いとは言いませんが、海外に行くだけで何かが変わる可能性は低いです。
特に海外赴任・海外生活自体が目的になっている場合は非常に危険
海外に行くことはあくまで手段であって、その先に何が待っているかがしっかりないと自分自身を保持する安定性は著しく低くなります。
期待すればするほど、落差が大きいかもしれません。
今の環境から逃げたいなんて逃避願望が海外生活への願望にする変わっている場合も非常に危険です。
キラキラした素晴らしい楽しさと幸せに満ち溢れた生活のはずだったのに現実は泥臭くて、なんてことのない時間だなぁ。
なんて思う人は結構いると思います。
逆に怖くて怖くて仕方がないけどいかざるを得なかった。
という人は思ったよりも何とかなる現実を経験するたびに自分自身の世界が広がっていくことを感じるかもしれません。
結局、海外赴任・開会生活はなかなか思った通りにはならないわけです。
その中で最初に期待しすぎるとかえってモチベーションが続かなくなる場合があるという事です。
特に憧れにすべてのモチベーションを乗せている場合、非常にリスキーです。
逆にその期待が裏切られた時にはモチベーションの源泉を失います。
この場合、かえって事前に抱いていた強い希望や期待が返って自分自身を苦しめることになります。
海外赴任や海外生活の先に何があるか。
会社の期待株として赴任するとか、何らかの目標や使命を帯びていくなど様々な理由で海外に行きます。
海外での経験の先に何か素敵なものが待っているかもしれません。
そのため、外国にいて何かをして、海外生活で掴んだ何か価値のあるものが人生をときめかせることはあります。
事実、たくさんの刺激を得ることができますし、日本では得られなかった体験や感覚を得ることもできます。
ただし、それは良くも悪くも両方の意味でです。
想定外のことがたくさん起こります。
想像以上に人が優しくしてくれる場面もあります。
想像もしていなかったイヤな場面に遭遇することもあります。
全く違う文化に魅了される場合もあります。
全く違う文化に戸惑うこともあります。
正直、日本の中で得られる想像の枠には収まらないものがあることは確かです。
それらの想像の枠を超える何かに胸を膨らますことは悪いことではありません。
むしろ、そういう気持ちを持ってこそ人生は楽しいものです。
ですが、その気持ちが永遠に続くことはありません。
いずれは海外赴任・海外生活のワクワクは全て「日常」へと溶けていく
もちろん、常に新しいことや未知のことに挑戦し続けられる場合はその限りではありませんが、留学での学習も海外赴任での仕事も時間と共にありふれた日常に変わっていきます。
そうなると、どうなるか。
新しいことを体験することで得られる面白味はいずれ消える。
大学生活も1年生や2年生の浮ついたころから4年生、大学院生と上がると徐々に地に足がついてくるように
結婚生活が数年後に落ち着いてマンネリを迎えることがあるように
煌めくような魅力は徐々に日常のありふれた景色に変わっていきます。
もしかしたら、人生の夢や希望の一つが自分にとっての日常になることで逆にものすごい喪失感を味わうかもしれません。
こんなはずじゃなかったのに。とか思ったよりつまらないな。
なんて。
そこのお前も海外生活には満足していますが、同時に限界も感じる場面が増えています。
帰りたいけど帰りたくない。
そんな入り混じった感情が自分の中でうねり、複雑な心境を作り出しています。
夜明けと黄昏を同時に味わっているような感覚です。
それもそのはずです。
そこのお前の動機は海外生活をすることが大切なのではなく、海外でも遜色なく自分が生きることができることを証明したかったという話でした。
それに対しては一定の成果を見出しつつも、同時に限界がありますし、自分の人生にはその先があります。
それを証明した後にどんなことが続いているのか。
大学もその先のステップのためであるように、結婚も結婚すること自体がゴールではないように。
海外赴任や海外生活も一つの過程にすぎません。
人生には続きがあるのです。
海外で思い通りにならない現実も得られる貴重で希少な経験もすべてその先の時間につながっているわけです。
そういう認識を持ち続ける必要があります。
海外生活や海外赴任で人生はゴールとはなりません。
常に先があります。
海外赴任は想像もしていないイヤなことを体験することもある。
期待したワクワクや希望が実現されないのみならず、想像もしていないことに直面します。
役所の手続き一つとってもわからないことだらけでストレスがあります。
現地にうまくなじめない場面が出ます。
ローカルルールなどに遭遇して恥をかいたり苦しんだりするときがあります。
日本にいた友人や理解者の大半はそばにはいません。
海外赴任・海外生活のポジティブな変化の裏にはネガティブな部分もある。
もちろん現地でうまくコミュニティを作ることはいくらでも可能ですが、根本的に満たされない何かを抱えることもあります。
人それぞれ思い通りにいかない瞬間や大変な時期があるわけです。
それによって大きな挫折を味わうこともあります。
思っていたものとは違う現実
日本を飛び出した自己肯定感や殻を破った感を容赦なく叩きに来る海外での自分が何物でもないというちっぽけ感。
事前に期待しすぎればしすぎるほどその落差に苦しみ、心に傷を負う可能性が生まれます。
だからこそ、根拠のない希望やバラ色の未来を抱くことはお勧めできません。
最後に念押しします。
海外赴任・海外生活に期待や希望を持つことはいいことです。
ぜひそういう好奇心や冒険心にドライブされた瑞々しい想いを持って欲しいです。
ですが、それは保証されているものではないという事も同時に心のどこかで感じていてください。
未知なる素敵な体験をする可能性を得ていることは間違いありませんが、100%ではないのです。
あまり事前に得るものや生活のイメージを固定しすぎてはいけません。
海外赴任・海外生活に100%を要求はできない
何か欲しい物を得るにしてもどうなるかわかりません。
そんな気持ちで寛容にどっしりと揺らがない気持ちを持てる人が海外生活を楽しみ、充実した経験として価値を持つことができる気がするのです。
行く前の希望だけじゃなくてそんな現実も教わったことでまた一つ成熟した大人になった気がします。
若さと引き換えかもしれませんが、それでも日本では味訳ない経験をしたことは間違いありません。
それでもやっぱり海外にいった事を後悔したことは一度もありません。
それに、必ず後悔しないように人生を運んでいきたいと思っています。
ではでは