ドラゴン桜 (ドラマ) が好きだった話
どうでもいい話を挟みます。
昔、ドラゴン桜というドラマがあった。
04年だったか05年だったかな?
もう10年以上も前の作品ですが、それに非常に強い衝撃を受けた。
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そもそもは漫画が原作で、ドラマは割とオリジナルシナリオを混ぜたものだったが、阿部寛の怪演と相まって当時も人気だったと思う。
そう、山下智久主演でガッキーがギャルっぽい役どころで出てたやつ。
それ以外にもことごとく長澤まさみや小池鉄平などその後ブレイクするキャストだった気がする。
キャストはさておき、このドラマがちょうど思春期のそこのお前の心を強く打ちました。
大学受験をテーマにする題材で未成年にインパクトがあるようなテイストに仕上がっているんだが、本当に示唆に富んだセリフやシーンと共に印象に残っています。
ストーリー自体は偏差値30代の高校生が1年の受験勉強で東大に入るというものなのだが、それ自体が現実的かはさておき、東大受験が2000年時点でどんな難易度なのか、受験勉強とは本質的にどういった特徴を持つ取り組みなのかを非常に論理的に解説し、よりオープンにした作品だと思う。
当然、受験の現場からは賛否両論わくわけだが、これによって、従来の受験バイアスを取り去るきっかけになった親や生徒もいるんじゃないかと思う。
今でいえば林修なんかも割と近いことを説明している部分もあるし、東大だけでなく受験自体を考えるきっかけになる作品だったと思う。
今日重要なのはそういった社会的な影響ではなく、子供ながらに感じたことの話。
そこのお前はゆとり世代ですが、このゆとり教育全盛のタイミングで
詰め込みこそ教育の本質だ!
と煽ってみたり、
勝つことでしか道は切り開かれない
とか
今いる状況から抜け出す道は二つ。
一つ目はドロップアウトする。
二つ目は辛くても現実を認め、ゼロから歯を食いしばってやり直す
とか
一時の感情に惑わされず、目の前の利益を取れ
とか
個性や無限の可能性だなんて下らん幻想だ
とか、人が知ってても認めにくい正論をこれでもかとぶっ込んでくる。
思春期にしては結構衝撃を受けた。
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こういう話って耳が痛い。
今考えると、正論だし、そういう行動をすることに葛藤は生まれるし、何より自分自身を強く律しなければできない行動だと思う。
特に自覚があればあるほど、耳が痛く、意図的に目をそむけたくなる。
皆さんがこのドラマあるいは誰か登場人物に共感したり、憧れたりしたかはわかりませんが、個人的には阿部寛演じる桜木に超絶衝撃を受け、ああなりたいと思ったものでした。
あまり歓迎されないこともズバズバ指摘し、強い感情的な反発も冷静に強く説得し、今何をすべきかを浅く押し付けずにきちんとわからせる。
フィクションゆえの主人公補正な演出もありますが、それも含めて、こういう強さにあこがれました。
大人として成熟し、慣れていけば自然とそういった行動ができるようになるかと勝手に思っていたんですけど、現実にはそういうものではないですね。笑
自分もそうでなければ、他の多くのそこのお前が所属したチームの上司でもそういった力強さを持っている人は少なかったです。
事実、そうなり切れない要素がたくさんありすぎるのですが、そもそも、そういうスタイルは現代社会はウケが悪いんですかね?笑
時代は確実に強い上司から優しい上司を求める方向に向かっているようですから。
あのストーリーのように、びっくりするほど高い目標を抱えさせ、進む側にも退路がない。といった状況は稀で、あのスタイルがハマる場面は現実にはあまり多くはないでしょうから、あそこまで熱く過激になれるような状況はほとんどないとも言えます。
それでも、そこのお前にとってはもう10年以上たった今でもたまに思い出すぐらい心に残っていますし、弱気になった時にはもう一度自分を現実に引き戻し、折れそうな心を強く保つ起爆剤になったこともありました。
これぐらい強いメッセージとぶれない目標設定を軸に淡々と必要なことを実行するようにドライブをかけてくれる上司について経験を積みたいと思っていました。
仮に自分が管理職になったとして、どんな人物を目指せばいいかということを考えたりすることもありますが、これぐらい毅然とした強さを持てるような人になれたらまた一つ夢がかなうなぁなんて。
もちろん、そうなることが目的じゃなくて、そういう風になって、理想的なチームを構築できたら、本当にものすごく長~~い人生の伏線を回収して達成感や充実感が溢れてくる気がします。
ま、そこのお前のいつものパターンでは最終的にはビビって、下手くそらしくその場に迎合していくような気がしますけどね!
憧れは憧れのままでいた方が綺麗かもしれません笑
そんじゃ!
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