そこのお前の外資系勤務と与太話ブログ

凡人が行く外資系企業勤務やキャリアの与太話や裏話。緩いのと辛いのまぜまぜ。人見知りやビビりだって人生案外イケるじゃんって思ってもらうための与太話。毎週月曜・水曜・土曜日更新予定

労働強度を上げていった話

こんちは。

 

今日は労働強度を上げていった話についてちょっと説明します。

これはサラリーマンにとってはいわゆる裏処世術です。

表立って推奨する人は誰もいませんが、収入も増えて、生活の充実も得られて、仕事もできるようになるデメリットが存在しないものです。

 

さて、まずこの労働強度を上げるという話、この働き方改革全盛の時代に何でそんな時代を逆行するように見えることをするかというと、結局先々のキャリアを考えた時に自分のパフォーマンスを上げるためには必要なトレーニングになるからです。

 

健康な生活習慣(特に睡眠時間)を絶対的なベースとして

心理的なプレッシャーに対する強さ

・数字や事実関係を整理し、把握する力

・新しい情報を整理し、アイデアを生み出す力

 

などなど様々なスキルがありますが、

 

それらをより早く・より力を使わずに出力するエンジンを作ろうと思いました。

要は、最大パフォーマンスを出せる最高出力の向上だけでなく、パフォーマンスを維持できる時間を延ばす必要がありと感じていたので、エンジンのスタミナを強化するトレーニングをしていこうと思った次第です。

 

ベースの走力も上げなければなりませんが、同時に走行可能時間も伸ばすことを目的としています。

 

この走行可能時間は思考体力と呼ばれたり、単にスタミナと呼ばれたりしますが、要はプロスポーツのアスリートと同じで最高のパフォーマンスを磨くと同時に連戦、長期戦に耐えうる状況を作る必要があるということです。

 

正直、頭のいいド天才の人達はそれが高いレベルで実現できているような気がしますし、友人の弁護士連中も長い時間脳を走らせ続けることにかなり強い耐性があります。

理系の研究室経験者でもハードな長時間対応の思考力を持っている人たちが多いです。

 

なんでそういう話をするかというと、外資系企業のままでキャリアが進展した場合、昇進すればするほど仕事の烈度と要求レベルが上がるので、今から準備する必要があるだろうということが第一です。

 

それだけでなく、仕事のみで24時間働けますか??的な思想だけではなくて、普通に仕事をするにしても、将来、誰かと暮らすようになれば、一人暮らしではやらなかったような家事や何かしらのタスクも増えそうでし、子供が生まれて面倒を見る場合はさらに大変であることが予想されます。

 

そこで、自分のレベルを落とさず、仕事のパフォーマンスもプライベートでのクオリティも担保していくには起きている時間のうち100%に近い出力を出せる時間を極力長くしておく必要があるだろうという想定がありました。

 

もちろん、誰かが必要な家事をやってくれるとか、子供の家での面倒をばっちり見る人がいる完全分業で安定する場合やアウトソースするという考え方と余力があれば必要のない想定ですが、残念、そこのお前の生活はそういう仕組みではありません。

また、子供がいたとすれば自分で面倒を見ることに親としてのやりがいを感じたいタイプなので、アウトソースはあんまりしたくないです。

 

すると、仕事を終えてもうヘロヘロ。他のことはほとんどできません。という状態になると非常に危ういわけです。

家事をやらないと叫ばれたり、クオリティが低いと戦力外通告を食らって日常的に罵詈雑言を浴びるようになったり、子供が思うように育たないとか関係が良好でないといったリスクを抱えるわけです。

 

凡人そこのお前は基本怠け癖が付いていて、めんどくさがりで大雑把な人間なので、そもそも思考体力をつける必要がありましたし、今まで気にしなかった部分も気にしなければならない場合、新たに脳のリソースも食いますし、子供が生まれればそれこそ初めてだらけで大わらわでしょう。

 

ということで、今のうちから労働強度を上げて脳の体力をつけることを意識しているわけですが、やり方自体に正直特別なことはないです。

地道に時間をかけて体力を構築し、ちょっとずつスタミナを上げていきました。

それに伴い、生活を改造しました。

いろいろ学びはありますが、まずはやり方について概要書いていきます。

 

1日24時間のうち、脳をフル回転させる時間を延ばすために

・引っ越し

・1年~2年程度で徐々に段階的に引き上げる。(波を作らない。)

・仕事を行う順番を変える。

・仕事選び

この3点を軸にして壮大な人体実験を行いました。

 

まず、引っ越しですが、簡単です。職場に極力近いところに住んだだけです。

通勤時間を減らし、そこでの体力・脳力の消費をなくし、時間を獲得するというだけです。

これで日当たり2時間から3時間は仕事に充てるなり、自分の時間に充てるなりできるようになったので、月50~60時間程度は有利になります。

それをそのまま業務に充てればそのまま残業代になりえますし、だれかとの時間、一人の時間に充ててもいいわけです。

女の子と遊んでもお持ち帰りの宿があるわけです。

 

若い時には結構大きいです。電車の中でもできることはありますが、それは電車に乗らなくてもできます。

電車の中でしかできないのは満員電車の人間観察ぐらいと人込みを押しのけ、いなす技術ぐらいのものです。

 

いずれ電車通勤に戻る可能性は高いでしょうが、それを今から継続しておかなければならないものではありません。

 

次の1~2年にわたって段階的にという話ですが、

個人のリスクコントロールと会社から目をつけられないための2つの観点から、最初の残業時間30時間程度から始まって、45、60、80、100と各6か月程度の期間ごとに計画的に引き上げていきました。

 

最後の80~100については普通だったら会社からは問答無用で目を付けられるレベルなので、あまりそれを超えることを狙っていたわけではありませんが、ポジションの兼務等様々な事情もありましたので、今回は超えることができました。

 

これは急激にやっても駄目ですし、労働時間が乱高下するような波も悪影響で、生活リズムの中で明確に仕事の組み方をコントロールできる必要がありました。

また、いくら体力がつくといっても日の後半に疲れていくのは間違いないので、判断力の低下とスピードの低下の影響をいかにして最小限にするかという点がテーマでした。

 

そして、仕事の順番を変えるという話ですが、どうやっても日の後半になっていくと頭のスパートがかけづらくなり、頭を使う仕事の質が下がるので、一日にやる仕事のうち、メール作成・ルーティンワークなどの反射・反応で仕事ができるものを日の後半に、頭を使うアイデア出しや、資料作成などを極力日の前半に持ち込むことにしました。

 

また、毎日Or週単位でやることの整理と優先順位付けを行い、緊急で飛び込んでくるものはその日の最後に回すことで、日の後半に疲れて判断力が鈍っても何をするか迷わない状況を作るようにしました。

 

実際、朝にメールを見ると反応で打ち返したくなっちゃったりするんですが、ぐっとこらえて、数行で終わるものを除いては夜に回していました。

 

最後の仕事選びですが、ここが重要で、用もないのに残業していても目を付けられるだけですし、トレーニングにもなりません。

人から振られた仕事は基本的に受けることにして、その場で今抱えているタスクと優先順位を説明した上で締め切りを合意していました。

 

同時に意図的に未経験の仕事かつ比較的価値の大きい誰も手を付けられない仕事を選びました。

当然、他の仕事と比べて労働強度が高いものだらけです。

これをやると、一見、失敗のリスクが高く見えるものの、その真逆で、難易度が高くて誰もやらないやつであればあるほど取り組むことだけで評価されます。

また、それをやることに時間を費やしても文句を言われにくくなります。

 

 

この方法、会社の中で自分がある程度素早く仕事ができるという周りの評判と、やる気があるという錯覚さえあれば実行できます。

これにより収入も上がるし、仕事以外の時間も増えて楽しめるし、長い時間仕事に費やした分、そのまま昇給・昇格が早まったので、当時若かったそこのお前にはいいことだらけでした。

 

そこから働き方改革の本流に乗って、労働時間を減らし、自分のやりたいことに移っても困らない体力を確保する選択肢も保持した状態になれたので、困ったことは一つもありません。

 

結論としては、そこのおまえ個人は80時間ぐらいまでは特に苦しくなくできていましたが、100を超えてくるあたりから少し苦しい状況が続きました。

この数字を超えると睡眠時間に影響が出てきて、脳に必要な正常な睡眠の質・量を取れなくなっていました。

おそらく、これを1年から3年ほどの長期間続けると酷使という状況になり、何らかのダウンが起きる状況になっていたんじゃないかとも思います。

 

野球選手の肩やひじと同じような感じですね。

単年、最高で1300時間を超える残業になりましたが、これをやるとリバウンドがものすごいことになり、蓄積疲労が長期間の間に溢れ、そのまま脳の本来のパフォーマンスを失ったままになるという状況が最も怖いので、もうやりません。

 

もう一回やるにしても、人生に何度かしかないであろうキャリアにおけるもっとも踏ん張らなければならない瞬間のみにし、アドレナリンが出まくっている修羅場で3か月限定とかにしたいです。

 

それ以外は睡眠時間をしっかり確保できる程度に済ませておきたいものです。

思考体力は身体的体力と違って、ピークはもっと後の年齢にすることができるので、まだまだキャリアの半ばなので、鍛錬を怠らず、いろいろな取り組みを続けていきます。

 

人生、起きている時間を最高速で走ることができれば、仕事以外にも本当に充実すると思います。

それを目指して、着々とベースをつけていこうと思います。 

 

ほいじゃーね