【裏技術】グループディスカッションの立ち回り・駆け引きの話【就活】
どーも、そこのお前です。
最近就活関連の記事を書いていたらいろいろ思い出してきました。
そこのお前、グループディスカッションでは無敗でした。
事実、グループディスカッションをするステージで落ちたことは一度もありませんでした。
(※正直、外資戦略コンサルの採用終盤でのグループワークは経験していないので、そこには見劣りするかもしれませんが、その他外資系・大手日系では一度もグループディスカッションでのお祈りは食らったことがありません。)
ただ、グループワークも多様化していて、ただ単に問題と答えを議論するだけのものから、それぞれが発表し、各人がお互いにフィードバックを与え合うもの、役割が与えられてその通りに行動して全体の場の成立レベルを見るなど多岐にわたります。
それら全てに対して話をするには曖昧過ぎるので、今回は最もオーソドックスな設問に対して全員で答えを導き出す形式のものについて書きます。
必勝法というほどのものでもありませんが、少なくとも他人に足を引っ張られない技術です。
グループディスカッションとは
正直、そこのお前、個別面接よりもそちらの方が自分にとって有利なフィールドだと思っていたので、割と自分に自信を持って臨むことができていました。
自信を持つということも案外重要なのですが、根拠のない自信と共に集団の中での立ち回りだけが上手い人もたくさんいました。
まぁいわゆるスタンドプレーのことですが、これで実力が確かなら素直に脱帽なんですが、単なるアピール目的だとどうもやりにくい感じがありました。
グループワークで出没する困ったちゃん
いるんです。こんな人が。特に未経験の人は要注意です!
A,自分の発言を通すことに躍起になって、人の話が聞こえなくなってしまう人
B,自分が目立ちたいからなのか、ひたすらに先走って周りがついてこれないようにする人
C,ほかの人が優勢とみるや急にその人に対して粘着したり対抗してくる人
そこのお前は法学部出身のため、論理的思考に関してはそこそこ頑張ってきたつもりでしたが、こういう展開の中で危うくやられてしまいそうになったことが何回かありました。
逆にこういう人はお手上げです。
周りの誰よりも早く論を練り上げ、文句のつけようのない正解にたどり着き、それを非常に簡潔に説明したうえで、あえて周りの人に欠点を指摘させ、弱いところを調整・補強して最終アウトプットをグループでの結論としてまとめ上げる人。
こんな人には敵いませんし、そういう場合はこの人の手のひらでうまく踊ってナンバーツーぐらいを目指した方が結果はうまくいきます。
ベストパフォーマンスが出てもこんな立ち回りできるかどうかわかりません。
これができる人は是非、外資コンサルやインセンティブギンギンな会社の営業になってほしいものです。
ですが、今日の主題はこれです。
グループワークで暴走する個人を止める駆け引きの裏技術
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です。
グループワークが成立しない個人主義の人を抑える時や個人狙い撃ちでつぶしに来られた場合の対策です。
彼らが自分の状況を踏まえておとなしくしてくれるのであればいいですが、空回りしていたり、焦って輪を乱し始めると困りますよね。
ここで振り回されて自分も冷静さを失うと本当にいいことがありません。
悪目立ちしますし、その人との対決で泥仕合になった場合ほかのメンバーが蚊帳の外になりますし、置いてけぼりです。
そうなると採点する側は確実に低い評価を付けます。
そして、何よりグループで一定の結論に至らなかった場合はさらに低い評価が付きます。
かといって暴走機関車を放っておいたら、そのまま地獄行きの列車が猛スピードで不合格という地獄へ爆走します。
こういう困った状況を抜け出すないしは未然に防ぐ技術の話をします。
ビビりでもできる技術です。
逆にこれらをうまく使えば駆け引きすらできるようになるかもしれない笑
悪用厳禁です。が、正々堂々とか倫理的にどうなの?とか人としてどうなの?と気にしない人は逆手にとって使ってみると優秀な人を引きずり下ろすことができます。
要は
目的は明らかにゴールとはかけ離れたところに執着してしまっている困ったちゃんを抑える技術
です。
彼らは正攻法では突破できない時にこういった暴走をしがちです。しかもこれ、自覚してやっているというよりは余裕がなくなって焦りから行動しています。
その時には冷静に立ち止まることを負けだと思ってしまうのか、意地でも暴走を止めようとはしません。
ここで、間違っても相手のペースに乗ってアツくなってはいけません。
感情的な反論やケンカっぽいノリでのディスカッションになると共倒れです。
みんなの犠牲になるのが好きならばいいですが、無駄死にです。間違いなくグループ全員死にます。
そこで重要なのが、
相手の行動のペースを乱し、つまずかせて自滅を狙う
ということです。
これは、いかにも相手を仕掛けてひっかけて抑えました!といわんばかりに振舞うと性格悪く見られるので、冷静にやったらたまたまこうなった!結果、相手も踏みとどまってくれたという風に演じなければなりません。
基本戦略は
- あえて泳がせて、相手がぼろを出すのをじっと待つ。(※応用系、相手がぼろを出すように誘導する。)
です。
基本的に彼らは多少のぼろはお構いなく突き進みます。とりあえずノリと勢いでごまかそうとしますが、どこかで息切れします。
一個を指摘しても、効果は薄いので2個か3個程度たまるまで待ちます。
ぼろが溜まり、さらに相手の勢いが落ちてきた時を狙ってボロをまとめて指摘し、そこから相手の正しかった部分は賛成!という立場をとりつつそのまま引用し、ボロを修正して自分の論に持ち込む。
重要なのが、ここではあえて自信なさげな状態を演じて入ることです。
自信なさげに周囲の他の人を見ながら少しずつ同意を取り付けて外堀を埋めていくのです。
待ってましたとばかりに反撃に転じるのではなく、思ったんですけど~ぐらいのテンションで入っていく。
そして、周囲に問いかけながら、同意を求めつつ、相手の暴走論を折る。
それができたら、比較対象として自分の論をはさみつつ、自分の論が着実に味方を得る。
そして、最後の結論部分だけを最も自信満々に述べればいいのです。
ですが、時間が残り少なくなってきていた場合やぼろを出すどころじゃなくボロボロでとりとめもない場合、こんな悠長なこともやっていられません。
その場合は、
2、相手の思考を邪魔するようなバズ質問や情報を入れまくって、相手の思考とリズムをかく乱する。
この論は主題に対しての答えになっているのか?
とか
最終的な成果の定義はなんだ?
などの非常に根本的で大きな問いを挟みます。
同時に、ここまでで相手が使っていない情報を出して、考える必要ありませんか?と横やりを入れたり、相手の論の望む結果の逆の結果になる可能性を指摘してする。
などなど、とにかく相手の思考の想定外の部分、視野に入っていない部分を突きまくって、彼らの思考を止めることが重要になります。
(応用編としては、相手がどんどん自滅していったときには周囲にどういうことわかります?とか聞いてみて、「いや~ちょっと。。。」と疑問を呈させるか無駄すぎるフォローをさせるのも手です。)
同時に、採用担当者へは答えを導き出す中での全体像を見ているアピールすることが重要です。
問題文に着目した質問や与えられた情報を考えてみるなどの向こう側が用意した資料を活用した質問ができるとよいです。
その上で自分がスタートポイントを作り直して、後は1と同じステップです。
(※もしくは、自分の論がない場合は「仕切り直しましょう」とリセットをかけて、周りに振っていくのも手ですが、むやみにやるとただの「振り出しに戻る」現象になっちゃいます。)
ちなみに、もう一歩踏み込むと、周囲に同意を求めていく際に、暴走機関車に振るのをあえて最後にまわして反対しにくい空気を作る。という手があります。
あるいは、相手が自論や代替案もなく、基本的に粗探しでこちらのリズムを乱しにきた場合は
- 相手の粗探しの乗っかったふりをして、その粗があった場合どんな悪いことが起きますかね?なんてすっとぼけて聞いてみる。
- あるいは、粗によるデメリットを防ぐためにはこんな方法が考えられるけど、それをやった時のほうがデメリットを生む(メリットが縮む)ということをあえてショボめの代替方法を例に出してあげて、自分でつぶして、芽を摘み取る。
その時になんでもいいからトンデモ解決策を一つか二つ混ぜながら3つのぐらい代替案が考えられるけど全部だめ!って自分で切ると相手にボールを渡さないで済みます。
別のやり方としては、たいていのグループディスカッションの選択肢やオプションにはそれぞれデメリットがあるからこそ議論になるので、全部のありうるオプションのデメリットを比較して、どれが一番マシですか?と相手に言わせるのも手です。
すると攻守が入れ替わり、こっちが相手の回答に突っ込める構図に変わります。結局、こういう結論や先の展開がない粗探しをしてきたときは無理して突っぱねようとせず、逆に一時的に主導権を渡して、相手にリードさせればいいのです。
すると、自分の芯がない粗探しマンは短い間に勢いがしぼみます。
その時に堂々と主導権を奪い返せばいいのです。
(※ここも、ほら見ろといった態度ではいけません。あくまでやっぱりこっちに戻りますかね~ってしれっと持っていってください。)
最後に、ここから先は少し印象が悪くなるリスクのあるやり方ですが、もし、下記のような、何とかして相手を退けなければならない場合の最終手段です
これが使えるのは、すでにグループでの結論が大方決まっており、ここから再度ひっくり返すには時間が足りない、またはひっくり返してもいい答えが生まれない場合でも相手が自分の論にこだわってきた場合です。
・極端な限界事例を出して、それを考えさせる。
=>その後、議論しているフリをしながら、今ある論と比べた時に何をどう比べたら新しいアイデアがいいと思ったのかについて逐一詳細に質問する。結論に至らないように議論を引き延ばし、検討不十分で最後に落ちるようにする。
(※タイムキーパー役や進行役がいるのであれば、少し早めに切り上げさせて最終検討に入るように促させるのもアリ)
・相手がぽっと投げてきたアイデアのタネをあえて議論で育てさせずに、矢継ぎ早に質問をかけて答えに窮するまで全部説明させる。
=>普通は議論の過程でキャッチボールを繰り返して論を練り上げていきますが、そうではなく、質問を浴びせまくって、一人で論を育てさせるのです。
終盤苦し紛れのポッと出のもので質が低ければ低いほど、最後の結論まで行くのが難しくなりますし、ちゃんとした論でも全部の質問をかわして最後まで冷静に一人で論を成立させることは格段に難しいです。
ざっとこんな感じです。
不安をあおるような書き方をしていますが、平和なグループディスカッションでちゃんと結論に落ち着く回も多くあります。
ちゃんと全員の意思が統一に至る、淀みも衝突もない合意形成は普通にできます。
ただし、気合が入りすぎているのか、そもそも性格が歪んでいるのか、どうしても空回りしたり、グループワークを勘違いする人はたまにいます。
それが就活生全体の10%程度の割合だったとしても、単純な確率計算では5人のグループワークを2回すれば必ずどちらか回で1人は困ったちゃんが紛れ込む計算になります。
なので、キレイゴトを抜きにすると、グループディスカッションには必要な裏技術があります。
正攻法できちんと立論し、説明できる余裕のあるよいグループだといいですが、足を引っ張りかねない輪を乱す人間をどうやって制するかという技術です。
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一生を分けかねない場面で変な人に邪魔されてはたまりませんよね??
どうしても様々な人が一斉に就活をする故、中途半端な敵は敵ではありませんが、中途半端な見方がむしろ敵になってしまう場面が必ず出てくるのです。
そこで、熱くなってリズムを乱されないためにもきちんと大人の戦い方をしてみてください。
そんじゃ