そこのお前の外資系勤務と与太話ブログ

凡人が行く外資系企業勤務やキャリアの与太話や裏話。緩いのと辛いのまぜまぜ。人見知りやビビりだって人生案外イケるじゃんって思ってもらうための与太話。毎週月曜・水曜・土曜日更新予定

【キャリア】 外資系への就職は勝ち組か?【就活】

勝ち組と聞いて何を想像しますか?

 

莫大な不労所得を保持している状態?

玉の輿婚?

超有名企業に所属すること?

 

まぁ、人によって答えは様々だと思います。

が、ポイントは

人の人生に勝手に特定の指標を持ち込んで勝ち組と負け組を分ける

 

という風潮があるという事です。

 

ただ、何を持って勝ちや負けとするのかはわかりません。

 

収入なのかパートナーとしての素晴らしさなのか、はたまた社会的ステータスなのか。

また、日本人特有なのかどうかは不明ですが、所属によって勝ち負けを判断するというのも非常にポピュラーな基準といえます。

 

とかく、何かの比較可能な基準に基づいてジャッジしたがる人

 

学校でも会社でも友達内でも何かしら差が出るところに火種が生まれます。

さて、社会人界隈でもどこの企業にいるかで勝ち組や負け組を判断したがる人が一定数存在します。

 

自分に自信がないから何か自分以外にその自信付けを求めるのか、本当に所属する企業が人生の価値を決めると思っているのか、単なる話題の賑やかしかは様々ですが、どの企業に在籍しているかという話に強い関心を抱く人はいます。

 

企業だけでなく、学歴もそうなわけで学歴コンプレックスとかいう現象も一般的によく知られていますね。

 

気にしてしまう時期は必ずありますが、これほど自分自身を幸せにしにくい判断基準も他にありません。

 

だって、上には上がいるんだから。

 

どんなに上っても上がいますし、自分を基準に自分より上とか下とか図れるほど人の人生は単純ではありません。

また、その基準を使いこなすどころか自分自身がその基準にとらわれてしまいかねません。

 

外資系が勝ち組だという幻想

この判断は個人的には短絡的でナンセンスだと思っています。

 

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ですが、実際のところ、企業の看板を掲げることで社会的ステータスを感じたり、ベネフィットを得ることができる状況は少なからず存在します。

 

所属する企業によって個人の人生が左右されることは間違いない

 

 

同じ仕事でも給料が天と地ほど違う会社もあります。

一つの仕事がもたらす社会的な影響が全く違う企業間の差も存在します。

 

が、本当に「所属」だけが勝ち負けを分けるか。

 

 

会社では職場環境に大いに差が出るケースもあります。

同じような業界の会社でも文化が違ったり仕事のスタイルが違ったりします。

同じ会社でも活躍する人と活躍できない人には差が出ます。

 

同じ会社所属でも人や業務によって違いが出ることもありますね。

 

 

なので、所属を持って一概に勝ち負けを決するにはちょっと不確定要素がありすぎるものだと思っています。

所属がすべてを決めるには勝ち組集団は常に負け組集団よりも上回っていなければなりませんが、現実問題そういう風に超えられない壁があるケース全てではありません。

 

 

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そんな中で「外資系」とくくられる企業に所属することが勝ち組かどうかについてをもう少し掘り下げます。

 

就活生や若い世代に読んでもらいたい話

 

内定を得た企業とか入った会社ですべてが決まったような気分になりやすいこの世代の人たちに、キャリアはもっとずっと長い果てしないいろいろな起伏がある道のりだということを見直すきっかけにしてほしい記事です。

 

さて、この外資系企業

一言で言うと勝ち組というにはあまりに差がなさすぎますし、安定的ではありません。

 

実力がある人だろうという推測はあながち間違っていないかもしれませんが、それも永続的な話ではありません。

 

個人的には

 

外資系企業勤務を継続すること自体が「勝ち組」であることを放棄しているキャリア

 

だと思っています。

 

全てが良くも悪くも安定しない外資系企業では既得権益という甘い汁を吸える場面はほぼありません。

社内のそういうものは海外本国が独占していますし、国内では外様扱いなので日系企業に比べて希少です。

 

 

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給料も比較的高いとは言われていますが、楽で高いわけでは決してありません。

 

 

金融・IT・法律事務所・コンサルなど様々な分野で魅力的な給与体系を持つ会社はありますが、何もしなくてもずっといい給料をもらうことができる企業は非常に少数です。

 

年功序列賃金でない分、さらに質が悪い

 

成果主義をより徹底していますので、良い上昇曲線に乗ればいいですが、全員がそうなれるわけではありませんし、一度上昇しても降格のリスクは日系企業よりも高く持っています。

歩合制なんかの場合はダイレクトに収入が変わります。

 

事実、外資系企業の中でもくすぶってしまう人は数多くいる。

 

純粋な実力以外にも様々な要素が絡んでいますが、皆が皆ばっちり高給取りというわけにはいかないのは悲しい現実です。

 

 

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むしろ、多数の人間はその上昇曲線にも乗らずに脱落するか平均的な上昇に落ち着く可能性の方が高いわけです。

 

結果を出し続けることによる上昇率が比較的魅力的だけで、なるべくできる人に集中して報酬を出し、格差を広げて競争をあおる主義な分、高い部分が目立ちますが、低い部分にはそれなりの厳しい現実が待ち受けています。

 

もちろん、

そういったチャンスをつかめること自体が恵まれていることだ。

 

という考え方もありですが、基本的に安心を得うることはないわけです。

 

努力を継続し、結果のために努力してようやく「勝ち組」に見える人生の上昇曲線に乗るわけです。

それは決して何もしなくてもということはありません。

 

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まぁ仕方がない現実です。

 

 

一方で、人のパートナーを指して、外資系に勤めるパートナーがいるなんて勝ち組じゃん!

というのは誉め言葉なケースもありますが、本当に雑なレッテル張りです。

 

やはり、外資系に入ったから勝ち組というには非常に短絡的。

 

 

外資系のキャリアにおいて第一線で活躍するためには往々にして非常にタフであり、常に厳しい戦いを求められる場所に身を置かねばなりません。

 

場合によっては恐ろしいぐらいのハードワークもあり得ます。

それは日系企業で強く昇進を目指す事とも一緒といえると思いますが、加えてメインの土俵が日本国外なわけです。

 

 

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キャリアにおける昇進の難易度も一気に上昇します。

つまり、勝ち組と聞いて一般的に思い浮かべるようなレベルでの昇進を達成することは異様に難しくなるわけです。

 

そのため、若い時はある程度勝ち組的な要素を持つかもしれませんが、その後においては勝ち組と文句なく言えるほどの状況に持ち込むことは難しいわけです。

 

むしろそれを勝ち取ったとすると勝ち組というよりはキャリアという意味では掛け値なしに勝者です。

 

ということで、

外資系に入ること=勝ち組と結論付けるのは無理がある

 

といえます。

 

こう考えるとあまり外資系企業がよく見えなくなるかもしれませんが、個人的には好きです。

自分を勝ち組と思ったことはありませんが、それでも若い時に在籍するには最適な場所だと思っています。

 

若ければ若いほどキャリア戦略上で重要な意味を持つ確率は高くなるという風には感じています。

 

努力が実り、成果が出れば比較的短いタイムラグでよい給料を手にすることができますし、年齢に関係な価値のある仕事をすることができるのでキャリアにおける成長のスピードを速める可能性は格段に高いと言えるでしょう。

 

もちろん、企業次第・運次第な部分は少なからずありますが、勝ち組だと驕ったり油断したりすることがない人にとっては最適な環境です。

 

勝ち組負け組と考えるよりも今取りうる選択肢をいかに多くするために努力できるかを考え続けたほうが圧倒的に豊かだとそこのお前は思います。

 

 

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そうでないと、常に何かの勝ち組を求めてさまよう他力本願になります。

自分ではどうしようもない部分もありますが、自分なりの勝ち切り開くことを考えていくことこそが勝ち組への正攻法であり、近道だと思うんです。

 

ほいでは