【就活】グループディスカッションで勝つきっかけをくれた本について
就活のグループワークの話
グループディスカッション。グルディス・グループワーク・GD・ジーディー・Etc Etc。。。
様々な呼び名で多くの企業が実施が実施する。
対策本も溢れ、様々なアドバイスが玉石混交で乱れ飛ぶ。
当初導入した時の本来の目的は忘れ去られ、独特の作法とテンプレ・ルールにのっとった採用過程を勝ち抜く過程で攻略する中ボスみたいなある種のゲームと化している場面すらあります。
就活生も一生に一度しかない就活の機会だけではなかなか本質をつかめないためになんとなくでクリアしようとします。
グループディスカッションという就活ゲームの1ステージ
リーダーがいて、タイムキーパーがいて、書記がいて・・・・うんぬんかんぬん。
なぜか、集団でよりいい結論を出すという最終目的からずれ、いわゆる基本テンプレにのっとた形を目指し、空気が読めないやつをハブき、何かを言っているようで何も言っていない中身の薄い内容をそれっぽく見せるためにアピール合戦をして、目立つ。
いきなり始まる謎の役割椅子取りゲーム、役割に無事滑り込んで満足する仕組み。
誰に指定されなくてもなぜかリーダーとか書記とかタイムキーパー(これ、いるか??)が決まり、大して賛成もしていないのにここぞとばかりに頷いたり、ワイプ芸のごとくリアクションをかましたり。
多少目立った方がいいからと自分の考えが甘くても先に何かを言って場を制する。
これ、本当に採用過程のとして機能しているのか?って思ったことありません?
やってみてアホらしくなったことありません??
実際、上に書いたことをやったから就活で成功するということは全くありません。
あくまで一つの外さないモデルであって、合格するための方法ではありません。
いわゆる就活本に書いてるもう出回った攻略法をわかりやすい指標でまとめると
- 発言数が多さ
- 周りに話を振った数の多さ
- 正解っぽい回答を出す人に付和雷同する速さ
- 意味がありそうな役割に自ら立候補する積極さ
この4つでしょうか。
これらの演技力だけで騙せる時もあるでしょうが、競争の激しい企業での実技となってくるとそうはいきません。
一般的な対策本に書いてあることって、減点されない要素ってだけで、決定的な加点評価ポイントにはなりえません。
全就活生向けの超一般化された曖昧で概要だけ書いてある就活本は本質的に学生のためにならない攻略法を指南し続けていますが、実情は違います。
企業一社一社、やり方も違えば、見ている人も違います。同じ業界でも人材の好みは大きく分かれますし、年によって採用するタイプを変えてくる企業もあります。
ですが、就活本はより多くの人をターゲットにしたいため、あまりニッチな攻め込み方はできず、大ヤケドはしないものの、特に大ウケもしない内容しか書けないのです。
要はピントがぼやけてしまうのです。
就活本をマネすると最後の人押しが足りないボヤけた人になる
実際の採用過程での勝ち方は人それぞれですし、同じやり方をやる人が増えれば増えるほど個人は相対的に埋もれてしまい、勝てる可能性を失っていきます。
指定がない限り、リーダーや各役割を作る必要もないし、必ずしも一番多く発言しなければならないこともないです。
最後までグループに反対し続けて、その場では浮いていたけど、実はそれが正解だったからその学生だけ合格したなんてこともあります。
全力を注いで就活本やネットの浅いアドバイスに合わせるべく、その身を削っている方には申し訳ありませんが、これは実力が100%だとすると最後の5%を加えるかどうかというだけの些末な話になります。
学生と違って採用する側の多くは何年かにまたがって採用に臨む。
なので、そういった就活っぽい風な行動に合わせてきたことには驚きも感動もしませんし、加点もしません。
そういうテクニックは残り5%での差しか生み出しません。
もちろん、ある程度の基本的な丁寧さとかちゃんと相手の目を見て話すなどは必要です。
逆に不自然に大きな返事や頷き・相槌や宝塚歌劇団ばりの極端なしゃべり方など変に就活ナイズドされた行動は一部ニッチな企業を除いて、マイナス評価を食らいかねないですし、コピーしたように就活寄りに合わせていくほど没個性化します。
むしろ、場合によっては、自分の良さをぶっ潰します。
じゃあ残りの95%は何なのか?というと普通に実力です。
というか上記のテクニックよりも先に身に着けるべき技術の積み上げです。
1、与えられた議論のテーマを理解し、設問が最後に出してほしい結論が何かを理解する。
2、与えられた情報を素早く読み取り、結論を出すにあたっての論理的整合性と使うべき情報を使った上での最適な検討をする。
3、そして、最後にそれをグループに対してわかりやすいように言葉にする。
ディスカッションという皮をかぶっていますが、論を議するのが議論ですので、議する前に論を立てることができていなければそもそもアウトです。
極端な人では、論よりも対人駆け引きを使って相手の主張をつぶしたり、他が活躍しないシステムを作り上げて、一人総どりを狙ったりする意識の人もいます。
が、そもそも最後に出る結果としても立論がしっかりしていないとグループごとノックアウトを食らいます。
逆に全員考えずに持論を持たないままでディスカッションに臨めば何も生まれずに迷走して終了します。
そのため、変な役割取りやマウンティングに終始するよりも、考える時間をなるべく多くし、集中して確保したほうが得策なのです。
グループディスカッションの本当の相手は採点する人。
あくまで採点者が通過の可否を決めます。
なので、相手にすべきは周りの同じテーブルに着いている学生たちではなく、採点する人です。
この採点する人に対して、自分(達)はわかっていること、きちんと目的に向かって進んでいることをアピールせねばなりません。
(※他の優秀な人が議論を引っ張っている場合はその人の考えにただ賛成するだけではなく、意図や論理を理解していることをアピールせねばなりません。)
ちなみに、採点者は決してその場をディベートとは捉えていません。なぜなら会社に入ってからディベートっぽい状況に入ることってあんまりありません。
それを勘違いして入社後に会議でケンカ腰でぶちかますと痛い目を見ますし、そういう人をとりたがる業界・企業は少ないです。法曹にでもなって下さい。
故に、問題の趣旨を理解すること、それに基づいてスタートとゴールをつなぐ論理を構築することに集中すればいいのです。
それができたら次にグループでの議論が多少ごたついたとしてもそれぞれの考えを整理できていることをわからせていければよいです。
議論のごたつきの整理の仕方と周囲の制し方についてはまた違う章で書きますが、今日はまず与えられた情報や結論における立論部分についてを書きます。
主題の就活の時に読んだ本の話
就活中に読んだことでものすごく役に立った本があります。
それ以降もいろいろと考えるきっかけになった本があります。
超絶タイムリーにドンピシャにそこのお前にとって役に立つ情報と考え方を補強してくれました。
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本当にそうかはわかりませんが、そこのお前的にはこの本を読んだおかげでタフなGDやケースの採用過程を突破できたんじゃないかと思っています。
まぁ、一般的に見れば大したことない話なんですが、ざっくり説明すると、身の回りの数字または情報の限られた数字自体をきちんと読み込むにあたってどういった点を見て思考を展開させるべきかということを書いてくれています。
具体的な例を挙げながら、数字やデータの取り扱い方を教えてくれる本でした。
数字やグラフ上でわかる背景推測の仕方やこの数字が表している事実はここまでだが、それ以降で勝手に脳が先入観をもとに判断している情報がある場合、どのように直感に気をつけて見極めていくかだったりとか、どういった点に着目してみればよいかなどを解説してくれるわかりやすい本です。
そんなに専門的な内容ではなく、もっとシンプルに心構えや考え方を指摘してくれています。
なので、これを読んでケースやグループディスカッションに臨んだ時に、今までよりもより力強く論を展開できるようになり、ひいては問題や場をコントロールすることができるようになりました。
正直、日常的にグラフを見ているまたはグラフをもとに思考や論を展開する練習ができている人には今更な本ですが、文系等の人でグラフを読み慣れていない人にはお勧めの本です。
特に1時間を超えるような長いグループディスカッションや重ためのケーススタディをやる時には数字やグラフが出てきますし、難易度が上がるほど山ほど出てきます。
そして、その数字自体をどうこねくり回しているかよりも、そのグラフが出てきていることでどういう回答に誘導しようとしているのかを察する力だったり、背景知識を組み合わせることでどういう使い方をして議論を構築してくるかを見られるようになります。
(※20分やそこらグループディスカッションではおそらくそこまで見られません。その程度の場合は集団でのキャラや雰囲気や頑張り方を見られています。)
まぁあの就活の場のグループディスカッションは非常に複雑でいつもと違う雰囲気があるので、その中で自己を保つのは少し大変ですが、こういった自ら考える力を補強することで周囲に振り回されない強さを獲得できます。
個人の地頭云々であきらめずに、こういった考え方や見方のうち、好きなもの一つか二つ仕入れて使いこなせるようにすると強い武器になります。
元々の頭の回転だけでは負けるかもしれない場でも戦っていくことができます。
難しくない本なので、数字に苦手意識がある人、今から就活に臨む人は出版社の撒き餌である就活本につられずに、こういう種類の本を読んでみると、就活に染まらずにその場で際立つパフォーマンスを出しやすくなります。
なんだかんだ、企業は何か目立ついいポイントがある人を探していて、あまりにも自分を抑えすぎると本当に埋もれます。
そこのお前は何か光る物事の考え方や数字の扱い方をこの本から得ることができてよかったなと思っています。
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ぜひ、周りに惑わされず、自律的に論を作り、場をうまく主導することを目指してください。
ではでは