そこのお前の外資系勤務と与太話ブログ

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【詳細版】外資系企業での海外赴任を通して気が付いたこと~自分編~

さて、海外生活の話も最後の章になります。

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最後に、これまでの様々な日本時代との違いを経て、そこのお前自身に起きた変化を書いていきます。

 

この変化がいいものなのか悪いものなのかは時と場合によるでしょうし、日本に戻ってからもまたいろいろ変わっていくことだと思います。

 

ですがひとまずは、全く違う環境にぶち込まれた時に起きた変化について書いていきます。

 

結論から言うと、自分が変化する過程は少しストレスになりますが、自分で自分を追い込まなければ案外気が付いたら変わっているものです。

 

さて、順番に行きます。

1.日本語が急に恋しくなった

急に周りが英語もしくはその他の言語でいっぱいになり、自分に入ってくる情報から聴の部分がごっそりそぎ落とされます。

 

同時に、すべてを英語で入れてから日本語にするなり、英語のまま消化するなりするため、実は結構脳が疲れます。

 

最初の方はそれでドッと疲れを溜める結果になるので、頭のキレが悪くなった気がします。

 

少し経つと慣れてくるのですが、それまでは少し不安感に襲われます。

 

そこのお前も日本にいる時は洋楽を好んで聞いていましたし、英語でメモを取ったりしていましたが、こっちに来ると禁断症状なのか何なのか邦楽を無性に聞きたくなったり、なぜか日本語でメモを取るのが楽しくなったりと日本語を使うこと自体に喜びを感じる自分がいました。

 

やっぱり純ジャパは日本語からは離れられない笑

 

街を歩いても何が書いてあるのかわからなかったり、道行く人の会話やアナウンスが全部自分が慣れない言語だと孤独感も味わいますし、脳が無意識に疲れを溜めてしまいます。

 

ここは誰もが通る通過儀礼のようなものなので、時間がたつのを待つのが正解です。

2.性格が変わった

英語でコミュニケーションをとるようになったからなのか、日本で通用したようなやり方ができなくなったからなのか、なんとなく自分自身の性格も変わった気がします。

 

あとは一緒にいる人々も一気に変わったのでそれまでと同じではいられないからかもしれません。

 

多少荒療治のようでしたが、新しい環境に突っ込んでいったことで少なからず度胸はつきましたし、欧州の生活を肌で感じて気持ちを楽に持つことの感覚が自分の中にインストールされた気がします。

 

今までは悪く思われたくないとか変な目立ち方したくないとか、どういう風にしたらよく思ってもらえるかなんてことばっかり考えていました。

 

ですが、今はそういうことは他人が評価することで、そう思われたら仕方ないし、自分でコントロールできる部分とコントロールできない部分があると一定のレベルで諦めるようになりました。

 

いちいち気にしてたら海外で見知らぬ環境にいることに非常に抑圧されてしまいますし、キリがないのであきらめたというのが実情です。

 

実際、開き直ったほうが受け入れられた.

 

結果論から言えるというのもあるんですが、日本のように過度に他人に対して身構えないようになりました。

 

どうしても日本にいると年上の方々をはじめ、職場の同僚・年下にも評価・ジャッジされるんじゃないかという気持ちが強くなってしまいますが、欧州ではそれを気にしないで済む時間をもらうことができました。

 

3. 日本国外に対する印象が変わった

これは前の章でも書いていますが、まずは先入観が取れました。

 

多くの先入観が海外では日本人は生きにくいというものですが、どうでしょうか。

 

日本人は日本人だけで固まって独自性を高めているから海外には合わせにくいといったものだったり、日本人はいい人すぎるから海外ではだまされたり、不利益を被ったりするというものがおおいですが、本当にそうでしょうか。

 

海外とひとくくりに言っても色々な国がありますし、陸続きの国でも全く文化が違って、お互いのことを知らなかったりします。

 

欧州内で違う国で働くことでも大きな決断だと彼らも思っている。

 

それに治安が悪いところや賄賂や裏金が多い国は他の国の人から見ても生きにくいと思われているようですし、自国外に出るハードルは日本人以外も感じています。

 

このあたり、勝手に日本で思い込んでいることで結構可能性にふたをしちゃっている人は多いなぁと思います。

(※海外に行かない人、行く気はない人はそれでいいのですが、まだこれから成長していく才能に対してこういった先入観を植え付けていくのはどうかなぁと思います。)

 

もちろん、日本でやっていた通りに行かないということはありますが、そもそも日本で暮らすのと全く同じ自分でいるのはナンセンスですし、現地の生活には現地の生活のいいところがあります。

 

逆に日本でも東京で暮らしていたのが急にぐっと田舎の方になった場合にはものすごい生活の変化が起こります。

 

これと同じなんじゃなかろうかと。

 

なので、海外に対して勝手に感じていた高いハードルが消えていくのを感じました。

 

4. 食べ物の好みが変わった

やはり、食べ物の好みが変わります。

というか味覚自体が変わったのか、塩分をあまりとらないようになった気がします。

 

一時帰国時にラーメンとかを食べたりしたのですが、どうも以前よりも塩味をきつく感じるようになりました。

 

また、以前は白米やパンなどいわゆる炭水化物中心の食生活だったのが、肉と野菜中心の生活に代わりました。

 

炭水化物ダイエットは欧州でも盛ん

 

これによって、炭水化物をあまりとらない生活になったことで、感覚が変わったのかもしれません。

いまだに欧州の超絶甘いチョコやお菓子は苦手ですが、チーズ・トマト・ジャガイモなどのヨーロッパスタイルに変わってきています。

 

元々、コメがないと生きていけない人種ではないので、特に抵抗はありませんでしたが、人によっては白米がほしすぎて禁断症状が出るかもしれませんね。

 

5. ただでさえ大雑把なのにもっと大雑把になった。

そこのお前は大雑把です。

さいころからいつもそれで怒られてきました。

ですが、ヨーロッパでは細かい方に思われます。

 

これは日本人のいいところでもあり、悪いところにもなりえますが、こまかいところにもしっかりこだわっていくスタイル。

 

この部分は欧州の人からも尊敬を集めますし、その一方で、ここはこだわらなくていいから早く先に進めてくれと言われたりします。

(※どうせ後から要るって言われるから用意しておいた方が得な時の方が多いんですけどね)

 

ですが、まぁいっかという部分が多いので、そこのお前は楽な方に楽な方に流れていきました。

 

全員が全員の大雑把さを受け入れる

 

電車で列に並ぶとか丁寧にものを扱うとかっていう意識はあまりない人たちが多い。

早いもん勝ちだし、その場で問題が起こらなきゃおっけー!ので、「ちゃんと秩序を守らなきゃ」というよりは「流れに乗ればなんとかなる」とか「多少汚れたりしてもみんな気にしないしいいか!」なんてどんどん楽な方向に流れていってます。

 

 

こんな風に、環境が変われば人が変わるというのを肌で体感できた時間でした。

 

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これからもそういう経験はたくさんするでしょうが、正体のない不安や先入観は抱かずにオープンで柔軟な人間になっていければなぁと思います。

 

ほいでは。

 

 

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